毎日放送のニュース番組『VOICE』で2月1日、柔道事故の特集が放送されていました。


 大阪府の私立金光大阪高校での柔道重体事故を中心に構成されていました。被害者家族や小学生時代の被害生徒を指導していた柔道教室指導者などへのインタビュー、被害生徒の近況、1月中旬に大阪市で開催された「全国柔道事故被害者の会」のシンポジウムの様子などが触れられていました。
 金光大阪高校の事故は、柔道連盟主催の昇段試験会場で発生しました。生徒が異変を訴え倒れてから、指導者らは約40分にわたって救急車も呼ばずに放置するなどしていたといいます。
 日本の学校では、授業や部活動での柔道の重大事故が相次ぎ、近年大きな社会問題となっています。統計上は平均すると1年に3~4件は柔道での死亡事故が発生しています。また命は取り留めたものの重い障害が残った事故も、報道されているものだけでも多数あります。
 「全国柔道事故被害者の会」のシンポジウムではフランスの柔道指導の様子が報告されていました。フランスでは、日本よりも柔道競技人口が多いにもかかわらず、死亡事故はゼロだということ。フランスでは柔道指導者は国家資格とされ、実技の習熟だけでなく医学的知識も要求されるということです。
 重篤な事故を未然に防ぐことは可能ではないでしょうか。重大事故を防ぐために、可能な対策を取っていかなければなりません。
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