大阪維新の会の大阪府議団が、府立学校の入学式や卒業式などで教職員に「君が代」への起立を義務づける条例案を大阪府議会に提出する方針を固めたと、一部新聞で報じられています。


 しかしこの条例案は、思想信条や内心の自由に抵触し、また国旗国歌法の趣旨にも抵触するきわめて危険なものだといえます。
 「君が代」へ起立するかどうかは思想信条や内心の自由の問題です。本来強制はなじまないものです。むしろ「君が代そのものには個人的には特に何も思わない・もしくは賛成だが、一方的に強制することは許せない」という視点からの強制反対論を唱える人も生まれているといいます。
 また国旗国歌法ですら、強制は望ましくないという国会での見解が出されています。学習指導要領でも学校行事は学校の自主性に基づいて運営することになっています。
 いずれをとっても、「君が代」の強制はきわめて問題のある行為です。条例化で強制するなど論外で、条例自体が違憲の疑いすらあります。
(参考)
◎大阪維新の会府議団、君が代条例案提出へ 起立義務づけ(朝日新聞 2011/5/14)
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