2011年7月に発行された児童書『パンプキン! 模擬原爆の夏』(令丈ヒロ子著、講談社・1260円)。



 太平洋戦争末期の1945年7月、日本各地に大型爆弾が落とされました。当時は全容は不明でしたが、その後1991年になり、それらの大型爆弾は、原爆投下に先立ち模擬訓練用として投下されたものだということがわかりました。
 原爆と同じサイズで、オレンジ色の外観から「パンプキン」(かぼちゃ)と呼ばれたそうです。「パンプキン」は30地域、計約50発落とされたということです。
 「パンプキン」の被害にあった地域の一つ、大阪市東住吉区田辺。この町に住む少女が、近所にある模擬原爆の碑(田辺には実際に模擬原爆の碑が建立されています)をきっかけに、模擬原爆を自由研究で調べていくというストーリーだということです。
(参考)
◎児童書:令丈さん、「模擬原爆」描く /大阪(毎日新聞 2011/8/12)
◎つなぐ(上)児童書で大阪の模擬原爆描く(朝日新聞 2011/8/17)
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