群馬大学は12月7日、インターネット上の簡易投稿サイト「ツイッター」で、福島県の農家をオウム真理教信者にたとえる書き込みをしたとして、同大学の早川由紀夫教授(火山学)を文書訓告処分にしました。

 早川教授は福島第一原発事故による放射能汚染地図を作成するなどしました。問題となった書き込みは、「セシウムまみれの水田で毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者と同じことをしてる」「福島の農家が私を殺そうとしている」などというものでした。

 一方で早川教授は「放射能の危険性を多くの人に迅速に伝えるために、あえて過激にした。処分は学問の自由を奪う行為で、大学の自殺」と訴えたということです。

 しかしこんな発言が「学問の自由」なのでしょうか。きわめて疑問です。ただのプロパガンダならともかく、学問研究という見地では、放射能の危険性を訴えるために農家をオウム信者呼ばわりする必要性も必然性も全くありません。そもそも原発事故の原因は農家にはないということは素人にも一目瞭然であり、農家を悪者呼ばわりすること自体が学問的ではないでしょう。
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