滋賀県大津市の越直美市長は7月10日夜に記者会見し、2011年10月に大津市立皇子山中学校の生徒が自殺し背景にいじめがあったとされる事件で、遺族が提訴し大津市が争っている訴訟について和解の方針に転じたいと表明した。


 越市長は「(男子生徒は)いじめがあったから亡くなったんだと思う。遺族の主張を受け入れ、和解したい」 などと述べたという。
 また近く立ち上げる予定の第三者調査委員会でも遺族側に配慮することや、これまでの学校や市教委の調査方法がおかしいとも指摘している。
 市長は今までこの問題について、市教委の細かい動きまで情報が上がっていなかったのか、それとも詳細を把握していたものの騒ぎになって態度を転じたのか、その点は不明である。
 しかしやや遅きに失した面があるとはいえども、市の態度は抜本的に転換されるべきであろう。今後どこまで踏み込み、遺族側の立場にたった対応ができるかが問われている。
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