滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件で、滋賀県警は同級生らからの事情聴取をひと通り終え、加害者とされる生徒への事情聴取に取り掛かったことがわかった。


 9月1日には加害者のうち2人に事情聴取をおこなったという。残る1人についても近く実施する見通し。
 一方で新聞報道によると、捜査関係者への取材として、いじめに関する有力な目撃証言がなかったとされている。
 「自殺の練習をさせられていた」という指摘について、十分裏付けられる証言は得られなかったという。校舎の窓から身を乗り出させられていたという目撃証言はあったものの、強要されていたことは十分に裏付けられなかったとされる。
 これは事件捜査や裁判の際には特殊な事実認定方法をとるがゆえに起きる現象である。少しでも加害者に有利な点があったり曖昧な点があれば、それは加害者の利益として扱われ、一般社会だとまるで揚げ足取りとも感じるような感覚の話を持ちだされて否定されたり「事実は確定できない」と結論づけられることもある。
 刑事事件としての立件については微妙だとしても、一般的な手法での論理的判断ではいじめの事実があったと考えるのが妥当である。
 身を乗り出させられるという目撃証言、いじめがあったと他学年含めて噂が広まっていたこと、運動会での暴行の複数の目撃証言、これがいじめや暴行でなくて何なのか。
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