静岡県富士市で2010年12月、保育ママが1歳女児の首を車のパワーウィンドウにはさみ重体にさせた事故で、業務上過失傷害罪に問われた元保育ママの女性被告(43)に対し、静岡地裁富士支部は10月10日、禁錮2年・執行猶予5年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。


 被告は事故当時、預っていた児童を車に乗せていた。車を駐車し携帯電話で電話していたが、その間に漫然とパワーウィンドウを作動させ、当時1歳10ヶ月の女児が挟まれ意識不明の重体になった。被害児童は寝たきり状態が続いているという。
 判決では保育ママの注意義務違反を認めている。
 保育ママは緊急的な代替手段としてはやむを得ない面もあるのかもしれないが、正規の保育所と比較すれば保育条件や保育環境がどうしても不利になるのは否めない。富士市だけでなく全国的にも、保育ママもしくは類似制度による重大事故も多く発生している。
 この事故は当該の保育ママ個人の資質によるものではなく、多くのところで起こりうるものである。このような事故を起こさせないためにも、対策を講じなければならない。また正規の保育所を増やすことも検討していかなければならない。
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