橋下徹大阪市長(日本維新の会・大阪維新の会代表)は1月25日、全国学力テストについて、文部科学省が大阪府泉佐野市の参加を認めない方針を出したことについて、「文科省が泉佐野市をいじめにかかっている。(公表の可否は)地域で判断させたらいい」と批判した。


 泉佐野市は、大阪維新の会系の市長が学校別成績を公表する意向を示している。市教委はそれを受け、「学校別成績を公表しない」など実施要項を守ることを表明した確約書を文部科学省に提出しなかった経過がある。
 しかし橋下氏は大阪府知事時代の2008年、全国学力テストの学校別成績を公表しない方針を決めた吹田市長(当時)に対し、「吹田の市長さんは教育に関して理解がない」「非常に古い教育観」「吹田市民の子どもたちがかわいそう」「点数だけにこだわらないなんて言っている時代ではない。もっと冷静に、教育について勉強していただきたい」などと激しく批判した経過がある。
 地域で公表の可否を判断して非公表を決めた吹田市長への当時の対応は、今回の発言と大きな矛盾である。この人の発言は単に、自分の気に入らないものに対して噛み付いているだけだと言わざるをえないだろう。
(参考)
◎学テ、橋下市長「文科省が泉佐野市いじめ」(読売新聞 2013/1/26)
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集