大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件に関連して、同校のPTA臨時総会が2月9日に開かれた。臨時総会には教育長をはじめ市教委幹部も出席した。

保護者からは、生徒が嫌がらせを受けているとして対策を求める声や、教職員総入れ替え方針についての再考・配慮を求める声があがったという。

この事件では橋下徹大阪市長が、生徒・教職員の個別の動きを精査しないまま、「体罰」被害を受けた生徒や訴えられなかった生徒なども含めて学校関係者というだけで暴力加害者の「共犯」扱いして乱暴な攻撃をおこなってきた。その影響で、学校そのものがまるで「悪の組織」扱いされ、加害者の行為を正当化するような言動をとったわけでもない生徒が、加害者の「共犯」扱いされていわれのない非難を受ける状態になっている。

橋下市長のやり方では、現場を引っ掻き回して二次被害を与えるだけで、何の解決にもつながらない。

生徒への嫌がらせについてはこれまで、登下校中に「体罰」問題の責任を追及されるような罵声を浴びせられたり、通学用ステッカーを貼った自転車にいたずらされるなどが報告されてきた。さらに「駅の駐輪場で待ち伏せされ追い回された」「大学の面接で校名を告げたら笑われた」「大学の運動部との合同練習を断られた」などの事例も報告されたという。
また桜宮高校では1学年若干名の枠で知的障害生徒も受け入れている。教職員総入れ替え方針については、知的障害生徒への影響も配慮してほしいと訴える声もあがった。

大阪市教委は、対応を根本的に考え直さなければならない。

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