大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件に関連して、大阪市教育委員会は2月13日、生徒に暴力を加えたとされる同校バスケットボール部顧問教諭(47)を懲戒免職にしたと発表した。

大阪市教委は前日2月12日の教育委員会会議で懲戒免職を決定し、人事委員会での事務手続きと本人への処分内容の通知を経て、翌2月13日に処分内容を公表した。

また大阪市教委は同日、2011年に「体罰」で停職3ヶ月の懲戒処分を受けながら、復帰後も暴力を繰り返していたとして、同校のバレーボール部顧問教諭(35)を停職6ヶ月の懲戒処分にしたことも併せて発表した。

この事件では、教諭が生徒に対して、「指導」と称した暴力行為・「体罰」を日常的に加えていたことが指摘されている。懲戒免職や停職6ヶ月の措置自体は当然である。今後、当該者が免職処分を不服として申し立てなどをおこなう可能性も考えられる。しかしそういうことは決して認めてはならない。

教諭の暴行で心身的に傷つけられたり、後遺症が残ったなどの事例は、これまでにも各地で多く発生している。この顧問の個人的資質だけに帰するべき問題ではなく、暴力を「指導」と強弁するような言説がまかり通るような社会のあり方も問われている。学校現場から全ての「体罰」・暴力を一掃するような、実効ある対策が取られなければならない。

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