大分市立中学校の剣道部で外部指導者を務めていた男が、少なくとも2011年頃から部活動中に生徒を殴ったり引きずり回すなどの暴力を加えていたことが、3月20日までに発覚した。

この男は2009年4月に外部コーチに就任した。少なくとも2011年4月からの暴力・「体罰」が確認され、保護者が抗議した。しかしコーチは「弟子が師匠に歯向かうことは許されない」などと居直り、一切聞き入れなかったという。

コーチの暴力が原因で、3人が転校し、2人が退部したという。

保護者側は2012年5月、暴力の様子を撮影した映像を大分市教育委員会に持ち込んだ。学校側はコーチを解任したものの、「体罰」と認めず「行き過ぎた指導」とした。マスコミが映像の存在を把握し、今回の事態が発覚した。

複数の生徒を転校や退部に追い込むなど、到底まともな指導には値せず、「体罰」であり暴力・虐待である。再発防止のためにも、この男の行為に対して実名公表や刑事処分など断固とした措置をとり、また外部指導者の採用についてもこの手の人間が紛れ込まないように改善していかなければならない。

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