文部科学省は3月26日、2014年度から使用する高校教科書の検定結果を発表した。主に高校2年生を対象とした教科書178点が合格した。


 各マスコミの報道を総合すると、検定結果の概要は以下の様子である。
1.専門教科(工業・商業など)をのぞく共通教科132点のうち、半数近くの63冊が東日本大震災に関連する内容を掲載している。音楽教科書では、震災に関連して作られた曲が複数掲載されることになっている。英語や現代文でも、震災に関連する文章が掲載された。地理歴史・公民(社会科)では、地図1点をのぞく24点すべてに東日本大震災と原発事故の記述が掲載されている。
2.地理2点と政治・経済7点の計9点のうち、政経1点を除く8点で、竹島と尖閣諸島の記述が明記されている。地理では2011年度検定に通過した7点も含めて、全教科書9点に竹島・尖閣の記述があることになった。
3.沖縄戦の「集団自決」問題については、日本史(日本史A・日本史B)あわせて9点中8点で記述。「日本兵による命令によっても集団自決をとげた」と記述した教科書はあったものの、「軍命」や「軍の命令」を明示的に示す記述は含まれなかった。
4.脱「ゆとり教育」として、教科書のページ数は平均15%増。
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