君が代斉唱時に起立しなかった教職員の氏名を神奈川県教育委員会が収集したのは県個人情報保護条例に反するとして、神奈川県立高校の教職員25人が情報破棄などを求めて訴えた訴訟で、最高裁が4月17日付で、原告側の上告を棄却した。教職員側敗訴の一・二審判決が確定する。

 そもそも君が代に関しては、歴史的な背景やそれに伴う思想信条の問題から、強制すること自体が問題を抱えているものである。不起立者の氏名を収集することは、個人の思想信条に関する情報の収集にもつながる。

 訴訟としては判断が出たが、この結果が妥当なのかどうかはさらなる検討を要するだろう。
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