滋賀県大津市立皇子山中学校のいじめ自殺事件(2011年)について、大津地検は5月24日、いじめに関与したとされる同級生2人を、生徒に「死ね」と暴言を浴びせたとする脅迫などの非行事実で大津家裁に送致した。


 非行事実の詳細や家裁に求めた処遇の意見内容については、少年事件を理由に詳細を明かせないとしている。同級生側は「いじめではなく、遊びだった」と、非行事実の多くを否認しているという。
 この送致により、加害者に関する捜査は終結した。
 加害者の行為はいじめであることは疑う余地もない。
 ただその一方で、加害者の親は、「うちの子は悪くない」とばかりに保護者説明会でまくし立てたり、学校に怒鳴り込むなどした情報もある。また当時の教育長も、家庭環境に問題があるかのような発言を公然とおこなっている。こういう対応が、加害生徒にとっても反省・更生の機会を奪い、いまだに「遊びのつもりだった」と主張する一因になっているという気がしてならない。
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