静岡県浜松市立曳馬中学校2年の男子生徒が2012年6月に自宅マンションから転落死したのはいじめを苦にした自殺として、生徒の両親が6月27日、浜松市やいじめに加担したとされる同級生11人を相手取り、約6400万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に提訴した。


 訴状では、自殺した生徒は2012年2月頃から被告生徒からいじめを受け始め、学校や通っていた学習塾で悪口を言われたり暴力を受けたりしたとしている。自殺当日の2012年6月12日には、学校側に提出予定だったノートを加害生徒グループから隠されたとも指摘している。
 また学校側がいじめを放置したことや、生徒の死後に速やかな調査をおこなわなかったことも指摘している。
 この事件では、浜松市の第三者委員会が、生徒へのいじめがあったことを認定している。また刑事事件としても捜査中とういうことである。
 父親は記者会見で「いじめを軽視せず厳しく指導し、被害者を守る体質が学校にあれば、息子は先生に助けを求めていたと思うと残念でならない」「死ぬまでいじめ行為をされた家族にしてみれば、殺人だと思っている」などと話したという。
 生徒や家族の苦しみを思うと言葉もない。法的にもいじめが認定され、被害者を救済し、また同種の事件を再び起こさせない様な教訓となるような判決が早期に出ることを願う。
(参考)
◎浜松の中2いじめ自殺、遺族が市と同級生ら提訴(読売新聞 2013/6/27)
◎市と加害生徒を提訴 浜松・中2いじめ自殺で両親(産経新聞 2013/6/28)
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