6月28日午後、東京都練馬区立大泉第一小学校の正門前の交差点で、集団下校中の1年生児童十数人がナイフを持った男に襲われ、男児3人が首や腕を切られてけがをする事件があった。男は車で逃走したが、埼玉県内で身柄を確保された。

 ケガをした子どもは、いずれも命に別条はないという。

 これまでの報道を総合すると、事件は午後1時40分頃に発生した。交差点の横断歩道近くに停車した車から男が降りてきて、信号待ちをしていた児童十数人の集団近づき、ナイフを振り回して3人に切りつけた。

 下校の誘導にあたっていた交通安全員の男性が事件に気づき、誘導用の旗で男に立ち向かうと、男は車で逃走した。学校から110番通報をおこない、警察が埼玉県内で犯人とみられる男の身柄を確保し、男がナイフを所持していたことから銃刀法違反容疑で逮捕した。

 2001年の大阪教育大学附属池田小学校事件を思い出すような、恐ろしい事件である。交通安全員の対応で被害が最小限に抑えられたとはいえども、被害にあった児童の心身への影響が懸念される。児童の一日も早い回復を願うとともに、このような事件を起こさせないためにはどうすればいいのか考えさせられる。
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