神奈川県相模原市立相原中学校の柔道部で、部活動を指導する外部指導者から練習中に平手打ちなどの暴力を受けたと、部員らが訴えていることが10月20日までにわかった。

この学校は柔道強豪校として知られているという。その一方で、この学校の柔道部員全員が地域にある柔道場にも所属し、大半が柔道場に併設されている寮に住み込んで学校に通学していることが指摘されている。暴力問題を起こした外部指導者はこの柔道場の指導者で、柔道部は名目上校内で活動していることになっているが、普段の練習はこの柔道場でおこなっているという。(参考:JanJanBlog『相原中学校柔道部〈名義貸し〉問題(1)』)

外部指導者は平手打ちを認めながらも、「気合を入れるため」などとして、その行為は暴力でも「体罰」でもないと主張しているという。

平手打ち自体が暴力であり「体罰」でもある。こういう言い訳は通じない。

しかも単純な(というのも変だが)「体罰」問題にはとどまらず、公立中学校としての通学制度や部活動のあり方を無視するような措置がまかり通っているのも問題である。元々その地域に住んでいたわけではないであろう生徒が、わざわざ柔道場に住み込んで通学することは、事実上の越境通学や「部活動エリート校」づくりではあり、義務教育の軽視ではないのか。

(参考)
◎強豪中学柔道部で平手打ち、市教委が改善求める(読売新聞 2013/10/21)

このエントリーをはてなブックマークに追加 編集