埼玉県東部の市立中学校の生徒会長選挙で、生徒会担当の教師が意中の候補を当選させて別の候補を落選させようと、生徒に働きかけていたことがわかった。

 朝日新聞によると、この中学校ではAさんとBさんの2人の生徒が立候補した。生徒会担当の教師はBさんを推し、担当の1人の男性教師は、生徒の投票の際にAさんの主張を「認められない」などと発言した上で、生徒が投票する様子を監視していた。

 また生徒会担当の別の女性教師も、生徒に対し「Bさんがいないと生徒会はダメ」などと発言し、投票に圧力をかけていた。

 生徒会活動は教師の指導のもとでおこなう教育活動ではあるが、自治活動として生徒の自主性と創意でもって運営される活動である。教師の言いなりになる生徒・教師好みの生徒を「手先」のように使うところではない。こういう働きかけをすること自体、生徒会活動の意義を無視し、教師が強力に介入して形骸化させていることになる。

(参考)
◎生徒会長選挙で教師が落選運動 埼玉東部の市立中、謝罪(朝日新聞 2013/12/13)
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