山口県下関市立安岡中学校で2013年12月、サッカー部の外部指導者(60代)が部員に暴行を加えてケガをさせていたことがわかった。指導者は別の中学校で校長を務めた経験がある元教員だという。

学校側は事件発覚後、外部指導者を解任した。

2013年12月10日、サッカー部のミーティング中、ある部員がガムをかんでいたとして「指導する」とした指導者は、この生徒の首をつかんだり、胸を突くなどした。部員は頚椎捻挫などのケガを負い、約1ヶ月間練習を欠席した。

現場にいた副顧問の教員が、教頭に事実関係を伝えたという。指導者は翌日から指導を外れ、12月中に正式に解任された。

指導者は2013年5月から指導にあたっていたが、これまでにもこの件とは別に、生徒に足払いをかけるなどの「体罰」・暴力行為が2件確認されたという。

指導者は「行き過ぎた指導で子どもにつらい思いをさせ、深く反省している」などと話したという。これは決して「行き過ぎた指導」ではない。感情に任せた暴力行為にほかならない。「指導」と自称すれば暴力行為が免罪されるかのような言い訳は許されない。

(参考)
◎体罰:下関・安岡中サッカー部、外部コーチが体罰男子部員、頸椎を捻挫/山口(毎日新聞 2014/1/22)
◎元中学校長が体罰、生徒けが下関、サッカー指導中(朝日新聞 2014/1/22)

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