山形県天童市立第一中学校1年の女子生徒が1月7日に自殺し、背景にいじめが指摘された問題で、女子生徒の遺族が全校集会に出席して校内アンケートへの協力を呼び掛けたことに対し、一部市議が批判を加えたと指摘されている。


 ある市議は1月20日の市議会で、「子どもたちの心の負担は極めて大きかった」として、「こういう対応がなぜ行われたのか」と遺族の出席を批判すると取れる立場での質疑をおこなった。
 また別の市議は「不安定な精神状態の子どもたちの前で(遺族が)直接発言する機会をつくった学校の対応は全く非常識」とブログに書き込んだ。
 同じ学校の生徒の自殺によって生徒が動揺しているのは事実であろう。しかし動揺しているからこそ知っている事実を話すことで全体像を明らかにすることが、残された生徒の心の回復にもつながる。事実を隠蔽して触れないことにすることこそが、子どもたちの傷をさらに深くするのではないのか。
(参考)
◎天童・中1女子死亡、全校集会に遺族出席 一部市議は学校対応批判(河北新報 2014/1/23)
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