東京都葛飾区で1月30日、2歳女児が意識不明の状態で見つかりその後死亡した事件で、警視庁が1月30日夜、父親(33)を暴行容疑で逮捕した。


 2013年12月、児童の祖父が経営している会社事務所内で、「寝たふりをしているだけだ」などと言いながら、顔面付近を殴ったされている。父親は暴行を認めながら、「しつけでやっただけ」「逮捕は納得いかない。手を出したのは俺だけじゃない」と容疑を否認している。
 児童の全身からはあざが見つかり、日常的な虐待があったとみられている。児童ときょうだいは大田区の祖父母宅で暮らし、意識不明で発見された当時は葛飾区の自宅に一時帰宅していた。
 児童相談所はこの親子が別居していたことは把握していたが、虐待などは把握していなかった。1月25日には近所の住民から「子どもの泣き叫ぶ声がする」と通報があり、警察官が両親に事情を聴いていたが、両親は「夫婦げんかで子どもが泣き出した」と話した。児童の姿も確認したが、服の上からはあざなどはわからず、虐待の兆候は見抜けなかったという。
 加害者がどんない言い訳をしようが、虐待であり犯罪行為であることは、客観的に否定する余地は全くない。「しつけでやっていただけ」というのは虐待加害者の定番の言い分であるが、こういう言い訳が通用すると思っているところに、根の深さを感じる。
(参考)
◎葛飾の2歳女児変死、父逮捕…児相の見守り対象(読売新聞 2014/1/31)
◎2歳児死亡:日常的に虐待か、父親逮捕 東京・葛飾(毎日新聞 2014/1/31)
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