さいたま市立小学校2年だった2010年、当時の担任教諭から暴力や暴言などのいじめを受けて不登校にりPTSDも発症したとして、被害にあった女子児童がさいたま市や担任教諭・校長などを相手取り計約543万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかった。

 提訴は2013年11月21日付。

 児童は2010年4月から10月にかけ、担任教諭(2014年時点では退職)から授業中に腕をつねられる、頭をたたかれる、他の児童の前で「バカ」などと暴言を受ける、問題が溶けないと「クルクルパー」のジェスチャーをされるなどのいじめ行為を繰り返し受けたという。

 児童は2010年10月から登校できなくなり、医師からは心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されたという。しかし学校側は対応を取らずに放置した。

 極めて悪質な事案である。教師および学校側の責任は厳しく問われなければならない。

 しかもさいたま市では1992年にも、当時の大宮市立小学校の教諭が児童へのいじめ行為をおこない、当該児童はその後後遺症でPTSDを発症したとして、民事訴訟で教諭のいじめを認定してさいたま市に損害賠償を命じる事件があった(参考:当ブログ2005年4月15日『教師のいじめ認定、損害賠償一部認める:さいたま市』)。この時の教訓は生かされなかったのだろうか。

(参考)
◎教諭のいじめで不登校 女児と母親がさいたま市など提訴(埼玉新聞 2014/2/14)
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