群馬県玉村町で8月29日、母親(32)が3歳の三男を突き飛ばして死亡させたとして逮捕された事件に関連して、被害児童が0歳時の2011年には虐待を疑った病院が児童相談所に通告をおこなっていたことがわかった。

 2011年7月、当時生後数ヶ月だった男児が「ぐったりしている」と119番通報があり、群馬県伊勢崎市内の病院に救急搬送された。三男は頭部に内出血があると診断され、埼玉県の別の病院で緊急手術を受けた。

 病院側は虐待の可能性を疑って児童相談所に通告したものの、母親が暴行を否定したことから、「事故や先天性障害の可能性も考えられ、虐待の確証が得られない」として保護は見送った。

 一方で、自宅訪問や電話、保育所への聴き取りなどで注意はしていたという。児童の体からはあざが発見され、日常的に虐待を受けていた形跡がうかがわれるという。

 母親はこの事件より1年半前の2010年2月、当時生後1ヶ月だった次男を布団に投げつけるなどしてケガをさせたとして、傷害容疑で逮捕されていた。次男はその後病死した。

 事件の経過は詳細は詳しく検証しなければ断定できないとはいえども、児童相談所の対応が後手に回った可能性も否定できない。詳細な検証が求められる。

(参考)
◎3歳児暴行死:0歳時も「虐待」通告 病院から児相に(毎日新聞 2014/8/31)
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