私立神戸龍谷中学校(兵庫県神戸市中央区)の50代男性講師が生徒に「体罰」をおこない、その一部始終を写真付きでインターネット上に書き込んでいたことがわかった。

この教諭は生活指導を担当し、2014年7月に兵庫県の竹野海岸で行われた1年生の臨海合宿に同行した。その際に宿舎で生徒が遊ぶなどしていたとして、生徒2人を教師部屋に呼び出して30分正座させ、その様子を写真付きでインターネットの「フェイスブック」にアップした。生徒の顔は見えないように加工していたという。

また別の生徒に対しても、夜中にいつまでも寝ないなどとして、「部屋の外に立たせた」などとも書き込んだ。

当該教諭は学校側の調査に対して、「大げさに書いた部分がある」としながらも、正座させたり立たせたりなどの「体罰」をおこなったことを認め、またネットへの画像掲載や書き込みも認めたという。

正座させたり立たせたりなどの行為は、明らかに「体罰」に該当する行為である。

あからさまな違法行為であり人権侵害行為であるにもかかわらず、加害行為を自慢気に面白おかしくネット上に書き込むことは、「体罰」を正当な指導だと思い込んでいるということになる。また暴力行為をネット上に晒す事にもなり、「ネットいじめ」と同等の行為にもなる。「体罰」「ネットいじめ類似行為」両方の意味で、重大な問題だといえる。

(参考)
◎生徒に正座、ネットに画像掲載神戸の中学講師(神戸新聞 2014/11/10)
このエントリーをはてなブックマークに追加 編集