北九州市教育委員会は12月16日、児童生徒への暴力(いわゆる「体罰」)などで教職員3人を減給処分にした。

小倉北区の中学校の男性講師(25)は2013年9月は体育の授業中、「危険なサーブを繰り返した」として2年男子生徒の顔面をたたいて鼓膜損傷のケガを負わせて減給3ヶ月の懲戒処分を受けた。この講師は前年度にも「体罰」で文書訓告処分を受けたという。

八幡東区の中学校の男性教諭(41)は2013年9月、顧問を務めるバレーボール部で、動きが悪いとして2年の女性性とを十数回平手打ちしたとして減給1ヶ月の懲戒処分。

また男性教諭(58)は2012年1月、当時勤務していた八幡西区の小学校で、自分の指導に苦情を申し入れた保護者のことを逆恨みし、この保護者をクラスの児童の前で中傷するなどしたとして減給1ヶ月の懲戒処分にした。

いずれも極めて悪質な事案である。小倉北区の中学校講師は「体罰」・暴力の常習性が疑われる。また部活指導と称して暴行を加えるのも論理的ではない。自分の指導への苦情を逆恨みし、児童の前で保護者を中傷したということは、言い換えると「特定の児童の保護者を名指しし、同級生の前で悪口を言いふらした」ということであり、教師が「当該児童をいじめてもいい」という誤ったメッセージを発したのに等しいものである。

これらの行為はもっと厳しく処分されなければならない。

(参考)
◎講師ら3人を減給北九州市教委体罰加えけが、保護者を中傷 [福岡県](西日本新聞 2013/12/17)

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