「佐賀県太良町立中学校1年生だった2006年12月、同級生8人から集団暴行を受けて負傷し、さらに学校側が事件を組織的に隠蔽した」として、被害を受けた男子生徒と両親が同級生とその両親、教諭6人と学校を相手取って訴えている訴訟の第1回口頭弁論が、1月22日に佐賀地裁で開かれました。


 原告側は「2006年12月7日正午過ぎ、同級生8人から集団暴行を受けて全身打撲のけがを負った。また後遺症で精神的傷害を発症して登校できなくなった。学校側は事件の真相解明を妨害して隠蔽した」などと主張しています。一方で被告側は、町は「学校の調査は適切」、加害者とされた生徒は「集団暴行の事実はない。原告の生徒のけんかを止めただけ」などと主張したということです。
 この事件については、当方では報道されていること以上のことはわかりません。しかし全国で発生しているいじめ事件の例から考えると、一般的にいって原告生徒の主張は作り話とは思えないという印象を受けます。学校関係の事件では、常識的に考えると「突拍子もない」と思えることですら、現実の事件として発生することも多くあります。
 裁判という形だとはいえども、真相解明がしっかりとなされること、また被害が事実だった場合は適切な救済策がとられることを願います。
(参考)
◎「暴行事実ない」被告生徒ら争う姿勢 中学集団暴行訴訟(佐賀新聞 2010/1/22)
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