東京都杉並区立第十小学校で2008年6月、授業中に屋上の天窓から児童が転落して死亡した事故で、東京区検は3月30日、校長(56)と授業担当の女性教諭(51)を業務上過失致死罪で東京簡裁に略式起訴しました。

 事故当時は算数の授業中でした。授業の一環として自分の歩幅などを計測するため、屋上で授業をおこなっていました。その際に児童が天窓の上に乗り、覆いが割れて13メートル下の1階床に転落して死亡したものです。

 担当教諭は児童への安全指導を怠ったことが、また校長は教諭に安全指導を十分にしなかったことが、それぞれ起訴理由となっているということです。

 刑事事件としてはその性質上個人の責任が問われる形になりますが、それ以上に学校安全の問題として、同種事故再発を防ぐためにも研究や対策が進められていかなければなりません。

(参考)
◎児童の天窓転落死亡、杉並区立小校長ら略式起訴(読売新聞 2010/3/30)
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