香川県三豊市詫間町の香川高等専門学校(香川高専)詫間キャンパスの学生寮で、上級生が「指導」として新入生に長時間の正座を強要し、複数の新入生が過呼吸や腓骨神経麻痺などの症状を発症したことがわかりました。

 事件は2010年4月19日夜に発生しました。3年~5年の上級生で構成される寮委員が新入寮生38人を集め、寮生活に関する集会を実施しました。その際に2時間以上にわたって正座を強要したということです。

 集会での長時間の正座強要は、少なくとも1960年代後半頃から40年以上にわたっておこなわれていました。学校側も事態を把握して改善を指導し、今回の集会からは寮担当の教員が出席する予定でした。しかし実際には、担当教員は集会実施時には別の寮生への指導にあたっていたため同席していませんでした。

 学生寮運営については学生自身の自治に任される部分もあるとはいえども、いわゆる「体罰」やしごきに類するような、社会通念に反する「指導」など当然のことながら許されるべきものではありません。このようなことが二度と起きないようにしていかなければなりません。

(参考)
◎香川高等専門学校「保護者の皆様へ」(学校側の事件概要発表、2010年4月27日付、pdfファイル)
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