読売新聞姫路支局が兵庫県播磨地域(南西部)21市町教育委員会を対象に実施した調査によると、公立小中学校・特別支援学校の約7割でアレルギー対応食を作っていないことがわかりました。


 調査は2010年4月から8月にかけて実施しました。学校給食を実施していない上郡町を除き、21自治体すべてから回答が得られたということです。
 アレルギー対応食のうち、アレルギーの原因食品を入れない除去食・原因食品を他の食材に変える代替食を提供している学校は、あわせて145校(約27.5%)にとどまりました。
 姫路市など11自治体ではアレルギー対応食には未対応だったということです。なお姫路市では2011年度より除去食に対応する予定になっています。
 なおすべての自治体で、献立表での原因物質使用予定の通知や児童・生徒自らが原因物質を取り除くなどの対応を実施しているということです。しかし2010年1月には姫路市立小学校で、2010年3月には加東市立小学校で、誤って原因食材を食べた児童がアレルギー症状を起こす事故が発生しています。
 食物アレルギーは場合によっては生命にも関わりかねないものです。施設面や人的な面で対応しにくいという現状もあるようですが、子どもの命・健康を考えると一刻も早く対応すべきものだといえます。
(参考)
◎アレルギー対応給食、73%作る余裕ない(読売新聞 2010/9/21)
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