滋賀県愛荘町立秦荘中学校で2009年に発生した柔道部員死亡事故で、遺族は10月22日に記者会見を開き、民事提訴を視野に入れていることを明らかにしました。


 遺族によると、2010年10月下旬にも再度、事故について町への申し入れをおこなうとしています。申し入れの結果、町側が事故に対する町・学校の責任と顧問講師(依願退職)による日常的な暴力の存在を認めない姿勢に変化が現れない場合は、民事提訴することにしているといいます。
 学校事故の被害者やその関係者は、事故そのものだけにとどまらず、学校や教育委員会の事件もみ消しなどの不誠実な対応によって二次被害を受けて追いつめられていくという典型的な事例の一つになってしまっています。
 学校や教育委員会の不誠実な対応の結果事態をこじらせ、逆に遺族側に民事提訴を決断させる結果になったという学校事故は、過去にもたくさんありました。今回の事件についても、過去の類似事件の例から考えれば、おそらく民事提訴に踏み切らざるを得ない可能性が高いとは思われます。
 可能性は低いとは思われますが、今からでも町側は姿勢を改めて遺族に誠実な対応をとるべきです。
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