広島県福山市立小学校で5年生を担任する男性教諭が1週間にわたり、1人の男子児童に対して後ろ向きで授業を受けるように命じるなどしていたことがわかりました。

中国新聞(web)2010年10月30日付『1男児に後ろ向き授業1週間』によると、児童が私語をしたとして10月19日から25日の1週間(土日を挟んで5日間)にわたり、教卓に背を向ける形で机といすを置かせて児童を座らせていたということです。

さらに10月25日の給食時には、児童を1人だけベランダに出して給食を食べさせました。

児童がベランダで給食を食べている様子を通りがかった人が目撃し、学校に連絡して発覚したといいます。

中国新聞の取材に対し、福山市教育委員会はこのような事実関係があったことは認めたものの、「当該児童の保護者の希望」などとして教諭の処分などについては明らかにするのを拒否しました。

こんなものは指導ではありません。教師による児童いじめとしか形容しようがない代物であり、悪質な人権侵害です。

また事件のあった学校や当該教諭の実名、教諭への処分などを明らかにしなければ、当該者は何事もなかったように振る舞い、また事件の教訓も生かされず、再犯の芽を残すことにもつながります。

福山市教育委員会の対応は、事件隠蔽を図っているものにしか見えません。たまたまマスコミが事実関係をつかんだから明らかになったものの、ばれなければそのまま何事もなかったかのように事件そのものを闇に葬り去るつもりだったとしか思えません。
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