新潟県長岡市立中学校2年の男子生徒がいじめを苦にして自殺未遂を図った問題で、生徒側が11月2日、長岡市教育委員会に対して事実関係の調査を求める申入書を提出しました。

 この事件では生徒に対するいじめがあったにもかかわらず、学校側は適切な対応をとらなかったといいます。2009年10月にはこの生徒が同級生とぶつかって骨折しましたが、学校側は「事故」としました。その後も骨折箇所を殴られるなどしたといいます。

 生徒はいじめが原因で過呼吸を発症するなど体調を崩して不登校になり、2010年9月に自殺未遂を図りました。数日後に意識が回復し、いじめを訴えました。

 生徒側の主張通りなら、きわめて悪質な事件だといえます。

 一方で当サイトでは、この事件に関連して生徒側を中傷するような内容とともにいじめの存在を否定しようとするような主張も伝え聞いています。具体的な内容について触れることは差し控えますが、いじめを否定するような主張はきわめて抽象的という印象を受けています。

 いずれにしても、事実関係を厳正に調査しなければ始まりません。

 なお、生徒側は2010年9月には「全国いじめ被害者の会」とともに、新潟県教育委員会に申し入れをおこなっています。新潟県教委だけでなく、長岡市教委も調査に本腰をあげるよう求めたいと思います。

(参考)
◎長岡市立中のいじめ自殺未遂:市教委に調査申し入れ /新潟(毎日新聞・新潟版 2010/11/3)
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