群馬県桐生市立新里東小学校の6年女子児童自殺事件で、児童の遺品から、複数の同級生の顔に×印が付けられたクラス集合写真が見つかっていたことがわかりました。


 2009年5月に撮影された、児童が5年生の時の林間学校のクラス写真だということです。学級の児童38人のうち15人の顔に×印が付けられていました。×印が付けられていた児童の中には、自殺した児童が6年生に進級後「いじめ加害者」として名前を挙げていた児童も含まれていたといいます。
 この写真は、家族が11月1日に自宅で見つけたといいます。
 これまでにも「(願いがかなうなら)学校を消したい。復讐したい」などと書かれたカード、転校前の小学校の同級生にあてて「中学になったら、大阪に行くんだ」などと転校を心待ちにする内容が書かれた未投函の手紙などが発見されています。さらに×印が付けられた写真が発見されたことは、いじめの存在をよりいっそう裏付けているといえるでしょう。
 学校側はいじめの有無に関しては言葉を濁している状態です。しかし、これまでに明らかになっている証言や遺品の状況などを総合すると、学校生活が自殺の大きな原因となったことがうかがわれます。これまで明らかになっている状況から見ても、いじめの存在を疑う余地はないのではないのでしょうか。
(参考)
◎苦悩の父『いじめ早く認めて』 桐生の小6女児自殺(東京新聞 2010/11/3)
◎小6女児自殺、クラス写真の15人の顔に「×」(読売新聞 2010/11/3)
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