児童養護施設「安来学園」(島根県安来市)に入所していた女子児童が、ほかの入所者からいじめ・性的虐待を受けPTSDを発症したとして、児童と両親が11月16日、島根県を相手取り約800万円の損害賠償を求める訴訟を松江地裁に提訴しました。


 事件は2009年9月に発生しました。報道によると、当時小学校1年だった児童は入所者の中学生からデジタルカメラで全裸写真を撮られるなどしました。さらにその直後には別の入所者から性的被害を受けたといいます。
 児童は2009年11月に退所しましたが、精神的後遺症が残り治療を受けているといいます。児童側は、施設や児童相談所が入所者の監督責任を怠ったことを問題にしています。
 事件が児童側の主張通りだとすれば、きわめて悪質な事案です。事件発生の背景を詳細に分析し、再発防止につなげていかなければなりません。児童の一日も早い回復を願うとともに、事件が早期に解決することを願います。
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