滋賀県彦根こども家庭センター一時保護所で2010年6月から7月、夜間当直の嘱託職員が就寝中の男子児童の体を触るなどした事件で、滋賀県の検証委員会は11月25日までに調査報告書をまとめました。


 加害者の嘱託職員(当時)・津守順三(57)=公判中、滋賀県守山市=は、小学校教諭や学習塾経営を経て、2010年5月に宿直担当職員として採用されたばかりでした。採用から1ヶ月後には犯行に及んでいました。
 検証委員会では、センターが採用の際に適性検査を取りやめていたことや、夜間の少人数体制などの問題点を指摘しました。このことを踏まえて、採用体制の見直しや職員の専門性の向上、子供の声を受け止める仕組みの構築などを求めています。
 よりによって、虐待児童を保護する児童相談所で虐待があったという許し難い事件です。このような事件を決して起こさせないような仕組みの構築が必要です。
(参考)
◎強制わいせつ:県子どもセンター、夜間の体制整備を--検証委最終報告 /滋賀(毎日新聞・滋賀版 2010/11/26)
◎職員採用の見直しを わいせつ事件検証委が改善報告書(中日新聞・滋賀版 2010/11/26)
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