京都市右京中央図書館(京都市右京区)では、新刊図書の選定に高校生を参加させることを決めました。

 『京都新聞』2009年1月3日付「新刊書選びに高校生参加 右京中央図書館、市内で初」によると、公募で集まった高校生が会合を開き、図書館司書のアドバイスを受けながら新刊図書の選定をおこなうということです。将来的には高校生が推薦する書籍リストの作成なども進める構想をもっています。

 書籍選定に高校生の意見を反映させることで、「読書離れ」が進んでいる中学生や高校生の年代の利用を増やすねらいがあるということです。京都市立図書館では同種の取り組みははじめてだということです。

 中学生から高校生の世代の読書離れは、各種の統計調査でも共通して指摘されています。また乳幼児や小学生を対象とした児童書と比較すると中高生をターゲットにした図書は少ないという背景もあります。

 このような取り組みが他地域でおこなわれているのかは調べ切れていませんが、高校生の声を反映することによって、高校生にとって図書館がより身近なものになることが期待できるでしょう。

(参考)
◎新刊書選びに高校生参加 右京中央図書館、市内で初(『京都新聞』2009/1/3)
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