和歌山県で2015年に開催予定の第70回国民体育大会に向けて、和歌山県や競技団体の関係者らで構成する和歌山県競技力向上対策本部が、スポーツ競技で全国大会出場・県大会上位クラスの実力を持つ小学生に対し、校区外の中学校に進学することのできる特例制度の導入を検討しているということです。

 制度導入の動機については、『asahi.com』2009年4月13日付『スポーツ優秀児童、学区外進学の特例 国体向け導入検討 和歌山』によると以下のように紹介されています。

県教委内にある対策本部の事務局によると、小学生時代に全国レベルの大会で上位に入っていた選手でも、住んでいる地域の中学校にその競技の部活がないため、県外の学校に進学したり、専門の指導者がおらず伸び悩んだりするケースが見られるという。


 競技力向上という観点からとらえればそういう発想になるのかもしれません。しかし学校教育全体を考えれば、児童・生徒の全面的な発達という観点を軽視して特定分野に極端に特化した「エリート」作りのような措置には疑問を感じます。
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