東京都立足立東高校(足立区)で2008年4月、陸上部の練習中に部員の投げたハンマーが別の部員に当たって重傷を負った事故がありました。この事故について警視庁綾瀬署は6月25日、顧問の男性教諭(55)を業務上過失傷害容疑で書類送検しました。

 部員がハンマーを投げる際に目を離していたことや、ハンマーがぶつかった部員の居場所を把握していなかったことなど、事故を未然に防ぐための対策を十分にとらなかったことが問われています。

 この手の事故は時々発生しています。刑事事件としては教諭個人の責任を問う形になってしまうのはやむを得ないのでしょうが、より安全な指導体制を構築するという観点からは個人的な問題ではなく、学校全体の問題になるといえます。

 事故を他人事とせず、事故の状況を徹底的に分析して指導体制の向上へとつなげていくことが問われます。
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