東京都教育委員会は8月14日、都立中高一貫校と特別支援学校の教科書採択をおこないました。中学校社会科の歴史的分野・公民的分野について、「新しい歴史教科書をつくる会」が主導する扶桑社版教科書を採択しました。


 前回2005年の採択に引き続くものとなります。
 「つくる会」関連の教科書については、太平洋戦争を「大東亜戦争」などと表記した上でアジア解放の役割があったと描く(当時そういう宣伝がおこなわれたという文脈ではなく、客観的事実かのように描いている)など、戦争美化の問題があるものです。また近現代史だけでなく、古代からの通史や公民的分野でも誤りや一方的な見解が多くあります。
 とても教科書としての体をなさない代物で、政治的プロパガンダ文書と言っても過言ではありません。
 特定の政治的思惑に基づき、こういう教科書を押しつけるのは失当だといえます。
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