「少なくとも2004年以降、特別支援学校の生徒計7人に対して、ズボンを下ろす・乗っていた車いすをひっくり返すなどの暴力行為や人権侵害行為を繰り返した」広島県教育委員会は12月18日付で、県西部の特別支援学校の男性教諭(47)を減給処分にしました。またズボンを下ろす行為に加担したとして、別の男性教諭(43)も同日付で戒告処分となりました。


教諭は2004年、体育館で中学部1年(当時)の男子生徒をマットに挟み込んで動けなくした上で、他の生徒が見ている前で生徒のズボンを下ろすなどしました。別の男性教諭も生徒の体を押さえつけるなど、この教諭に加担しました。
また教諭は中学部の女子生徒2人に対して、乗っていた車いすごとひっくり返すなどしました。他にも体育館の倉庫に生徒を閉じこめたり、「授業中の質問に答えられなかった」として顔にマジックで落書きするなどしていました。
顔に落書きされた生徒が2009年8月に被害を訴え、一連の事件が発覚しました。
教諭はズボンを下ろしたことについて「悪ふざけだった」とし、また車いすをひっくり返したことについては「宇宙飛行士のまねごとをして楽しませたかった」などと意味不明と言っていいレベルの釈明をしたということです。
悪ふざけで済むような話ではありません。悪質な人権侵害行為であり、こんなことを平然とおこなっているのきわめて重大な問題です。釈明も稚拙すぎますが、それ以上にこのような教諭を長年放置した上減給・戒告処分で済ませるというのも危険なことです。処分は軽すぎるのではないかと感じます。
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