沖縄戦での集団自決に関する高校日本史教科書の記述が文部科学省の検定で削除された問題に関して、沖縄県はもちろん、沖縄県外の各地の地方議会でも削除撤回を求める意見書が続々と可決されているということです。(『asahi.com』2007/9/27『検定撤回求める議決、沖縄以外でも 集団自決教科書削除』)


 集団自決があったというのは学問上でも定説となっていますし、従来の定説を覆すような新発見がされたわけでもありません。また文部科学省は表向き「集団自決の強制はなかったという説も主張されているため、強制があったとの断定は不適切」かのように説明していますが、それならば検定によって「集団自決の強制はない」と断定するような表現に変更されたのも不適切です。検定で記述を削除した背景には、集団自決強制はなかったとする立場の政治勢力に加担しようとした政治的思惑があるのではないかという推測もなされています。
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