2007年7月に遠足帰りの園児を送迎車内に取り残して熱射病で死亡させる重大事故を起こした、福岡県北九州市小倉北区の無認可保育園「中井保育園」が、2007年10月までに閉鎖したということです。


 同保育園は2007年8月に北九州市から改善勧告を受けていました。当初は再開も視野に入れ、2007年9月には保育園側から改善計画書が北九州市に提出されました。しかし保育園は、入居しているビルの賃貸契約が2007年10月に切れることに伴って再契約せずに退去しました。退去直後の2007年10月18日付で運営会社の商号を変更して業務内容から「保育園経営」を削除し、同年10月24日に正式に廃園届けを提出したということです。
 この保育園の廃園そのものに関しては、特に何も言うことはありません。ただ、あってはならない重大な事故を起こしたという事実は変わらないので、廃園で責任逃れを図ろうとするのではなく遺族への誠実な対応をしていくべきだと強く思います。
 またほかの保育園でも、園児取り残し事故を「対岸の火事」とせずに教訓化し、同種の事故を未然に防ぐことが求められます。
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