香川県は11月6日、男性施設長(32)が入所児童への虐待を繰り返したとして、同県宇多津町の認可外保育所「モンドバンビーニ」に対して、児童福祉法に基づく施設閉鎖命令を出しました。


 香川県の調査によると、この施設長は入所児童に対し、頭に掃除機を当てて吸い込む・本や平手で殴る・積み木を投げつけるなどの虐待行為を日常的に繰り返したということです。施設長は「冗談や遊びでやった」などと釈明しているということですが、全くの問題外であり、こんなとんでもない人間に保育に関わる資格はありません。
 幸いにして今まで児童らに大きなけがはなかったということですが、香川県は「今後も同様の行為が繰り返されると、子どもの生命に危険が及ぶ」と判断し、施設閉鎖命令に踏み切ったということです。香川県の判断を全面的に支持します。
 香川県では、2002年に香川郡香川町(現在は高松市に編入)にあった無認可保育園「小鳩幼児園」(閉鎖)で、女性園長(殺人罪や別の園児への傷害罪などで服役中)による園児虐待死事件があったことも思い出されます。小鳩幼児園の事件では「園での虐待の情報が以前から寄せられていたにもかかわらず、香川県の調査や指導が不十分だった結果虐待死を招いた」として、県に過失があったとして行政責任も問われています。今回の事件での対応は、小鳩幼児園事件の教訓が生かされた形になったのでしょうか。
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