東京都杉並区立和田中学校で2008年1月から、進学塾「サピックス」(東京都中央区)と連携して、希望者に有料で夜間授業を開講することがわかりました。


 授業は保護者や地域が主体となって運営するということです。「サピックス」の講師が授業を担当し、授業料は「サピックス」の授業料の半額に設定するということです。
 学校と進学塾では、そもそも全く役割が違います。学校で身につけるべき学力は、知識力やいわゆる「受験学力」だけにとどまらず、人間力と言い換えてもよいような総合的なものです。学力をいわゆる「受験学力」に矮小化させて、有名校・難関校といわれるような高校への「進学実績」を競うというような形になるのなら、それは学校の役割ではありません。
塾講師:公立中に招き夜間授業 東京・杉並(『毎日新聞』2007/12/9)
 リクルート出身の藤原和博氏が校長を務める東京都杉並区立和田中学校で、来年1月から、大手進学塾「サピックス」(中央区)の講師を招き、2年生を対象に夜間、学力向上に向けた授業をすることが分かった。保護者から授業料を集め希望する生徒を対象にするという。公立中の中で進学塾が定期的な授業をするのは極めて異例で、公立学校と塾のあり方をめぐり、波紋を広げそうだ。(後略)

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