神奈川県茅ヶ崎市立小学校4年の男子児童が2年時にいじめを受け不登校になっている問題で、服部信明茅ヶ崎市長は3月2日、第三者委員会の調査に疑義があるとして、追加調査をおこなう方針を明らかにした。

 この事件では、当時の担任教諭が当初は「いじめに気づかなかった」としていたものの、その後証言を変え「いじめを見て見ぬふりをした」などと話していることが明らかになっている。

 第三者委員会の審議では、担任が「見て見ぬふりをした」とする指摘はされたものの、証言を変えた理由などについては詳細な調査をおこなわなかった。

 両親は、報告書の修正を求めている。

 服部市長は「第三者委で審議されていない重要な事実が、両親からの所見書で判明した」として再調査をおこなう方針を示し、また2018年2月に出した教諭への文書訓告処分・校長への厳重注意処分についても見直す方針を打ち出した。

 この事件に関連して、「いじめ加害児童から追いかけられた児童を教諭が羽交い締めにして、その間に加害児童が被害児童を殴った」などの状況も指摘されている。これでは、いじめを見て見ぬふりをしただけでなく、いじめに加勢しているといわれてもおかしくないレベルの悪質な行為ではないか。

 事実関係を精査した上で、必要な措置がとられるべきではないか。

(参考)
◎茅ヶ崎いじめ、追加調査へ…担任ら処分も再検討(読売新聞 2018/3/2)
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