横浜市教育委員会の体罰審査委員会は3月8日、青葉区の市立小学校で6年を担任している男性教諭(46)が特定の男子児童への暴力行為を繰り返したと被害児童・保護者から訴えがあった問題について、この教諭の行為を「体罰」であると認定した。

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 この教諭は少なくとも2016年から、当時5年生だった男子児童に対し、注意する際に背中をたたく・ひざ下を蹴るなどの行為を繰り返していた。

 2017年度にも6年の担任として被害児童のクラスを担当し、暴力行為を繰り返した。2017年7月以降、宿題を忘れたとして、複数回にわたって、被害児童の頭をクリップボードやげんこつなどでたたいた。また体育館のマットの上から覆い被さるなどの行為もあった。

 さらに教諭は2017年10月、別の女子児童が「この男子児童から持ち物を壊された」と訴えたとして、事実確認をせずにこの児童のしわざと決めつけて蹴るなどした。実際は、男子児童は女子児童の持ち物を壊した行為には関与していなかった。

 また調査の中で、別の児童への「体罰」も確認された。「宿題を忘れた」「修学旅行の宿舎で騒いでいた」などとして、複数の児童へのげんこつや平手打ちなどの行為があった。

 これらの行為は、全く言い逃れのできない暴力行為である。適切な指導とはいえない。

 横浜市教育委員会は、教諭への処分を検討するとしている。厳しく処分するのは当然ではあろうが、こういう行為を起こさない・起こさせないようにしていくことが重要ではないか。

(参考)
◎「暴力やめて」訴えても…殴る蹴る、児童に体罰2年(朝日新聞 2018/3/9)
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