大阪市教育委員会は、2019年度教科書の採択を決める教育委員会会議を、8月7日午後3時30分より大阪市役所本庁舎屋上会議室でおこなうと発表した。

http://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000385227.html

大阪市教育委員会 2018年8月7日

 傍聴者定員は50名。外部会場への中継などについては、現時点では明示されていない。

 この教育委員会会議では、市立高校と市立中学校での教科書採択がおこなわれる予定となっている。

 中学校については、市立中学校と中高一貫校でそれぞれ、道徳の教科書が採択される予定となっている。

 大阪市は維新市政のもと、2015年中学校教科書採択での育鵬社採択が問題になった。また採択の際に不正まがいの行為などがあったことも指摘された。

 市立中学校の道徳教科書についても、注目の自治体の一つとなっている。

教育委員会の構成



 大阪市教育委員会の2018年時点での委員構成、2015年教科書採択に関与した教育委員が2人残留し、残りの3人は2016年以降に就任している。

 2015年の中学校教科書採択の際、育鵬社教科書採択の中心となって動いた大森不二雄教育委員長は、教育委員は退任したものの、その直後に大阪市特別顧問となっている。

社会科についても注目



 今回の中学校教科書採択では道徳教科書の採択がメインとなり、「道徳以外の教科」については採択替えはおこなわないことになっている。

 しかし大阪市では新設の中高一貫校ができることで、その中高一貫校については社会科を含めた全教科(9教科+特別の教科道徳)の教科書採択がおこなわれることとなる。

 社会科教科書についての動向も気がかりである。
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