和歌山県教育委員会は8月1日、顧問を務めていたラグビー部で合宿中、飲酒した上で部員に暴力を振るってケガをさせたなどとして、和歌山県立星林高校の庄田光一教諭(35)を懲戒免職処分にした。

 また事件直前にこの教諭と一緒に酒を飲んでいたとして、副顧問の教諭(56)も停職1ヶ月の懲戒処分にした。

事件の経過



 事件は2018年7月15日、ラグビー部の合宿中に発生した。

http://kyoukublog.wp.xdomain.jp/post-17593/

 教諭らは合宿中に飲酒した上で、部員の生徒らに対して、道具の片付けが遅いなどとして「指導」をおこなった。

 その際に3年の男子部員が、部員数の不足や道具の故障などを理由に、これ以上早くするのは無理として「しゃあない」(仕方がない)と発言した。

 教諭は生徒の発言に逆上し、引き倒して踏みつけるなどの暴力行為を加えた。

 生徒は頭蓋骨骨折のケガを負ったという。しかも教諭らはこの生徒に対して、十分な手当てをしないまま翌日の練習試合に出場させるなどもした。

極めて悪質



 事件の経過は極めて悪質だといえる。事件の一報は事件直後にもマスコミ報道されていたが、そのときに報じられていた内容以上の悪質さである。

 飲酒なども加味されたとはいえども、暴力行為・「体罰」での懲戒免職に踏み切ったというのは、極めて重大である。こういう悪質な暴力行為には、きちんと対処する必要がある。

(参考)
◎和歌山県立高 ラグビー部監督を懲戒免職 部員に暴行(毎日新聞 2018/8/1)
◎「しゃあない」に教諭激高、部員が頭蓋骨骨折か(読売新聞 2018/8/2)
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