吉村洋文大阪市長は8月7日、市立幼稚園の保育室にエアコンを設置する方針を表明した。

 大阪市立幼稚園では遊戯室にはエアコンが導入されているが、児童が1日の大半を過ごす保育室には、市内54園中1園をのぞいてエアコンが設置されていなかった。

 エアコン設置には6億円の予算を見込み、2019年夏までには整備するとした。

「幼稚園民営化」と絡めて否定的だった従来方針からの変更



 吉村洋文大阪市長は従来、市立幼稚園のエアコンについては、大阪市立幼稚園民営化の方針と絡めて、民営化に賛成している維新会派の意見を聞いた上で最終判断するとしていた。

 5日前の2018年8月2日の記者会見時点での見解は、おおむね以下のような内容になっていた。


  • 橋下前市政時代に大阪市立幼稚園の民営化方針が打ち出された。現市政でも橋下市政の方針を継承している。

  • 市立幼稚園に税を投入するのは偏った税投入になる。

  • その観点から、橋下徹前市長は市立幼稚園へのエアコン設置を否定していた。

  • 一方で、災害級の暑さには対策を取る必要もあると考える。

  • エアコン設置の場合は政策の変更ということにもなるので、幼稚園民営化に賛成してきた維新会派の意見を聞いたうえで、近いうちに最終判断をおこなう。





http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000431751.html

 記者会見の後に、維新会派から幼稚園へのエアコン設置を求める要望が出されたこともあり、設置の方向で判断したという。

 エアコン設置そのものは、遅きに失したとはいえども、導入自体は大歓迎ではある。しかしその一方で、吉村市長や維新が事実経過をねじ曲げておかしな宣伝をする危険性もあることには警戒が必要である。