岩手県立不来方こずかた高校(矢巾町)3年バレーボール部員の男子生徒が2018年7月に自殺し、背後に顧問教諭の不適切指導があったのではないかと指摘されていたことがわかった。

事件の概要



 報道によると、生徒は2018年7月3日に自宅で自殺した。

 岩手県教委が調査をおこなったところ、バレーボール部顧問の40代の男性教諭が部活指導中にチームを厳しく指導したり、主力選手だったこの男子生徒に対して「自覚が足りない」などと言い立てるなどの行為があったことが確認されたという。

 学校側は教諭の行為については事実関係そのものを認めたものの「行き過ぎた指導ではない」と結論づけたという。

 保護者は「部活顧問の態度が原因の自殺ではないか」として、第三者委員会による詳細な調査を求めている。

当該顧問教諭は過去にも「不適切指導」が問題に



 顧問教諭は、「2008年、当時勤務していた岩手県立盛岡第一高校でバレーボール部の指導中、部員の生徒に暴言を吐くなど不適切指導を繰り返して、当該生徒を不登校に追い込みPTSDを発症させた」として、被害者の元生徒から訴えられている。一審判決では元生徒の主張を認める判決が出たが、教諭側が控訴し、控訴審で係争中だということ。

 過去にも暴言などの「指導」をおこなっていたことが指摘されていることからも、今回についてもおかしな「指導」が引き金になったことは、十分に考えられるといえる。

 「指導」とされるものの実態を徹底的に解明すべきではないか。

(参考)
◎岩手・不来方高3年男子が自殺 バレー部顧問の指導原因か(河北新報 2018/9/7)
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